よつば鑑定にインタビュー!不動産鑑定士の認知度を向上させるために!

今回は、株式会社よつば鑑定の代表取締役であり不動産鑑定士の河野栄一(こうのえいいち)さんにインタビューさせていただきました。
河野社長は、以前に当サイトでインタビューさせていただいた日本を代表する不動産鑑定事務所である(一財)日本不動産研究所のご出身であり、実力と説得力を兼ね備えた不動産鑑定士です。

営業経験がないまま独立開業されたそうですが、どのような経緯で会社を立ち上げ、どのようなサービスを展開しているのか、たっぷりと伺ってきました!

1.御社の立上げのキッカケや経緯について教えてください


河野社長:平成7年、私は不動産鑑定士2次試験に合格して、業界最大手の財団法人(現:一般財団法人)日本不動産研究所に入所し、約9年間実務経験を積ませてもらいました。
この間、当時の不動産鑑定士3次試験に無事合格し、平成11年1月には不動産鑑定士としての登録を済ませています。

その後、平成16年に株式会社よつば鑑定として独立開業したのですが、独立のキッカケは本当に単純な感情でした。
すなわち、「このままでいいのかな?」です。

日本不動産研究所は業界トップの鑑定会社ですので、このまま勤務鑑定士として終える道も十分満足いくものだったと思いますが、研究所は非常に巨大な組織であるため、完全に歯車のひとつとしてひたすら鑑定を行う鑑定マシーンとなっていました。
日々の業務をこなし続けるうちに、私はふと「独立…してみようかな…」と思ってしまったのです。
正直なところ、先のことは何も考えていませんでした。

——独立当初は苦労されましたか?

河野社長:研究所にいる頃は渡された仕事をもくもくとこなすだけで、依頼がどのような形でどこからやってくるのかまったく知りませんでした(笑)
だから、独立当初は本当に苦労しました。
仕事がなく暇だったので時間だけはたくさんありました。
そこでまず、依頼者がどこにいるのかを考えるところからスタートしました。
具体的には、知り合いの不動産鑑定士に「どういうところに仕事があるのか」「そこにはどのような形でアタックしたらよいのか」などをヒアリングし、実践していきました。
今思えば、本当に無茶な開業でしたね(笑)

2.御社の事業やサービスについて教えてください

河野社長:会社の名前からもおわかりのとおり、弊社は不動産鑑定会社です。
しかし、他の不動産鑑定会社と比較すると、ちょっと変わっているかもしれません。
なぜなら、サービスメニューが豊富だからです。

不動産鑑定会社というと、一般的には「鑑定評価書を作成してくれる所」というイメージでしょう。
鑑定評価書というのは、通称「一般鑑定」とも呼ばれている法律上の書式のことです。
しかし、私は独立開業して、もう少し手軽な情報を必要とする方も多い、ということに気づいたのです。
そこで、弊社では一般鑑定のほかに、書式を簡素化した「簡易鑑定」や、情報を絞った「意見書」、さらには不動産のチェックを行うアプリ提供といった豊富なメニューを揃え、依頼者の目的に添ったきめ細かなサービスを提供することにしました。

また、口頭での相談業務によって、鑑定評価書等の書類を提出せず問題を解決する方法にも力を入れています。
不動産で悩まれている方は本当に多く、悩ましい顔で事務所に相談に来られて、相談後に笑顔で帰られる姿を見るたびに、不動産鑑定士としての喜びを感じます。

——初回無料相談などのサービスもあるのですか?

河野社長:現在、当社では行っていません。
過去にはさまざまな無料サービスの提供をしていた時期もありましたが、無料がゆえの気軽な問い合わせ等が殺到し、他のお客様に対応する時間が取れなくなってしまったのです。

やはり、課題や問題を真剣に解決したいと考えているお客様のためにしっかりとした対応をするためには、私の時間を確保する必要があります。
そのため、有料・無料のサービスをはっきりと線引きする必要を感じ、無料サービスをすべて廃止し、相談もすべて有料で対応させていただいています。

そのかわりに、有料でサービスを行う以上、プロとして他社には絶対負けないレベルのサービスを提供しています。

3.御社の強みや他社との差別化戦略はどのようなものですか?


河野社長:弊社の強みは、「難しい評価に強い」ことにあります。
難しいというのは、不動産の状況が複雑化している場合もありますし、使用場面が深刻な場合もあります。

例えば、裁判所に提出する評価書は、裁判官や相手方弁護士、さらには相手方鑑定士が読みますので、説得力のある評価書という視点が重要です。
弊社では、高度な知識や経験を持ち訴訟に強い不動産鑑定士で構成する「訴訟鑑定研究会」という専門チームがあり、どうすれば説得力が高い評価書となるかを徹底的に議論し、作成していますので、依頼者にはとても喜ばれています。
以前、裁判で争った相手方弁護士から、「実は今度同じような事件があるので、今度はうちで評価書をお願いしたい」と言われたこともありました。

鑑定評価の世界には唯一絶対はありませんし、誰がやっても同じということもありません。
なぜなら、鑑定の本質は判断であって、単なる計算式を当てはめるだけの仕事ではないからです。
つまり、どのように仕事を組み立てるかによって結果は変わってくるものなのです。
これが鑑定は算定ではないといわれるゆえんであり、他社には真似ができない弊社の強みとなっています。

4.これまでに最も印象にのこったエピソードについて教えてください

河野社長:開業して15年が経ちますが、今でも忘れられない出来事があります。
それは、開業当初の営業でおきました。
冒頭で無計画開業をしたために苦労したお話しをしました。
実は、開業当初仕事がなかった私は何をすべきか考え、まず「営業をしてみよう」と思いついたのです。

営業と言えば「飛び込み」ですよね。
私はそれまで営業をしたことはありませんが、なんとなくのイメージはあります。
しかし、実際にどうやっていいのかわかりませんでしたが悩んでばかりいてもしょうがないので、思い切って手当たり次第にドアを開けて入っていったのです。
「こんにちは!不動産鑑定士です!」って…

そうすると、ある事務所の社長らしき方に、「なんだおまえは!いらねえ!おい!塩もってこい!!」と大声で怒鳴られました。
あわてた私は「失礼しました!」と一目散に退散です。
世の中に不動産鑑定士は多かれど、飛び込み営業をして塩をまかれた経験があるのは私だけではないでしょうか(笑)

5.今後の展望やビジョンについて教えてください


河野社長:私には夢があります。
それは、「不動産の悩みは、まず不動産鑑定士に相談してみよう」と誰もが普通に思える社会が到来することです。
今は、まだ残念ながら不動産鑑定士を知っている方のほうが少ないでしょう。
また、不動産鑑定士の中には価格のことしか分からないという方もいるかもしれません。しかし、不動産鑑定士の社会的使命は、価格を提示することのみならず、不動産に起因する様々な悩みを解決するお手伝いをすることにあると私は考えています。

——そのほかにも不動産鑑定士に相談するメリットはありますか?

河野社長:鑑定士がよいところは、取引にかかわっていないことです。
取引にかかわった場合、仲介手数料は成功報酬であるため「お客様が売らなければ(買わなければ利益にならない…)という気持ちが働く可能性があり、是が非でも成約させたいと考えてしまうかもしれません。

しかし、不動産鑑定士にはそうした面はなく、第三者として完全な公正中立の立場で100%クライアントの利益を考えたアドバイスを提供することができます。

私の残りの鑑定士人生で、この自ら課した使命を実現し、少しでも不動産鑑定士の知名度向上に繋がれば幸いです。

6.インタビューを終えて…

実は、今回インタビューに応じていただいた河野社長は、マスメディアにもよく登場する不動産鑑定士です。

テレビ出演のキッカケは、東日本大震災発生時に大規模な液状化現象が発生した千葉県浦安市の土地価格について、フジテレビ系列で放映されている「Mr.サンデー」から取材を受けたことだそうです。
そして、その放送を見た民法各局から番組出演の依頼が断続的に続いているとか…

お話を伺ってみて、河野社長の誠実なお人柄と不動産鑑定にかける強い想いなどが伝わってきて、出演依頼が続くのも納得できました。

よつば鑑定公式サイト

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