Housmartにインタビュー!テクノロジー×デザイン×不動産の専門知識で「住を自由に」!

「いま不動産テック業界が熱い!」ということは、不動産業界関係者の間でささやかれています。
さまざまなサービスがリリースされる中、物件探しを楽にするアプリを開発したのが、今回インタビューさせていただいた株式会社Housmart(ハウスマート)様です。

同社の代表取締役・針山昌幸(はりやままさゆき)さんに、会社立上げのキッカケや経緯、事業に対する想い、サービスの特徴、自社の強み、今後の事業展開などじっくりと伺ってきました。

1.幼少期の体験や想いをもとに、この会社を創業しました!


——まずは、創業のキッカケや経緯などからお聞かせください

針山社長:私は幼い頃、父親が勤務していた会社の社宅に住んでいましたが、小学校3年生の時に父親がマイホームを購入して引っ越しました。
引っ越してみると、社宅時代と違って自分の部屋が持てたり、家の中で飛び跳ねても叱られなかったり、「自分の家って幸せだなあ」と子供心ながらにしみじみ感じていました。
こうした想いから「将来は住まいにかかわる仕事がしたい!」という希望を持ったことが、後にこの会社を立上げるひとつのキッカケとなりました。

その後、2009年に新卒で不動産仲介・開発の営業職として不動産会社に入社しましたが、そこで大きなショックを受けることとなります。
その会社のビジネスモデルは自社物件を開発して販売することであり、いかにして自社物件を売ることができるか…ということに重きが置かれていました。

私の住宅販売のイメージは、「目の前の一人のお客様に対して、世の中にある物件の中から最適なものを提案する」というものであったため、そのような提案をしたかったのですが、どうやら現実は違うらしい…と気付かされました。
その会社では「いかに自社物件を売りさばけるか」ということが求められており、大きな衝撃を受けたことを今でも覚えています。

——なるほど。自分の想いと現実にギャップがあったわけですね

針山社長:その通りです。
さらに少子高齢化などの人口問題などを考えれば、これからは今までのような新築の時代ではなく、中古物件がメインになる予感もしていました。
その時から「中古住宅の中から最適な家を見つけられる仕組みが作りたい」と明確にイメージしていました。

その不動産会社で2年間働きながら不動産の基礎を勉強させていただいた後、インターネット通販の楽天株式会社に転職し、システム開発やインターネットに関することを勉強させていただきました。

そして、2014年に幼少期の体験や想いをキッカケに、「テクノロジー」を活用して「中古物件を中心として最適な家の提案がしたい」というビジョンのもと、ハウスマート株式会社を創業したのです。

2.お客様に最適な家を提案する「カウル」を開発

——会社立上げの後、すぐに事業は軌道に乗りましたか?

針山社長:ベンチャー企業らしく、さまざまな紆余曲折がありました(笑)
「住まいをもっと自由にしていきたい」という想いから、「住を自由に」というミッションを掲げました。
そのミッションを実現するために、まず家を売る人と買う人を自由にマッチングするC to Cサービスを開発しました。
このサービスは売る人・買う人が自由にやり取りできるサービスであったため、ユーザーにとって自由度が高くよいサービスなのではないか、と考えていました。

しかし、家を探している人にとっては「自分にぴったりの物件を見つけたい」ことと「適正な購入価格を知りたい」ということが大きな2つのニーズであることがわかりました。
我々が提供しているサービスはこうしたニーズにマッチしていなかったため、このサービスからは半年ほど撤退することになりました。

その後、その大きな2つのニーズを満たすべく誕生したのが「カウル」であり、2016年3月にサービスを開始しています。
「カウル」の大きな特徴は、私の原体験をもとに自社物件や物元物件ばかりでなく、世の中に流通している多くの物件情報を幅広く収集したうえで、お客様の希望条件にあてはまる物件をAIが自動で提案する点にあります。

——不動産ポータルサイトとどのように違うのですか?

針山社長:スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトは掲載されている物件情報からユーザー自身が検索して物件を探していくサービスですが、カウルの場合は、お客様がアプリをダウンロードすると、お客様の希望条件などを分析したうえで、AIが最適な物件を自動でお客様に提案するので、検索する手間がかかりません。

3.カウルの大きな特徴は、「適正価格」や「推定価格」が一目で確認できることです


——カウルについてもっと詳しく教えてください

針山社長:現在、カウルに登録されている物件は中古マンションに特化しており、登録物件数は3万件と大手不動産ポータルサイトと同等の物件数となっています。
対象エリアは東京都23区・三鷹市・武蔵野市・西東京市・横浜市・川崎市であり、エリア内の物件カバー率は99%となっているため、流通しているほぼ全物件をカバーできています。

お客様はカウルを無料で利用することができ、アプリをダウンロードして会員登録と希望条件の入力を行えば、即時スマホやパソコンでサービスを利用することができます。

——カウルの具体的な特徴はどのようなものですか?

針山社長:大きな特徴として、これまでの物件情報サービスと違い、お客様がこの物件を買うべきかどうかがわかる仕組みになっています。
具体的には、月々発生するランニングコストや同じマンション内の過去の賃貸事例・売買事例などを一目で確認することができます。

<カウルの月々発生する費用の確認画面>

画像提供元:株式会社Housmart

また、AIが賃貸事例・売買事例・築年数・間取り・最寄駅などのビッグデータを分析することによって、物件毎にいくらが相場なのか「適正価格」がわかるようになっています。
同時に、35年後までどのように相場価格が推移していくのか「推定価格」を確認することもできます。

<カウルの適正価格や推定価格の確認画面>

画像提供元:株式会社Housmart

4.カウルを活用することによって、物件購入の判断ができます


——適正価格や推定価格の機能は、どのように活用すればよいのですか?

針山社長:当社では、基本的に不動産は安定的に価格が下落していくものと考えていますが、住宅ローンも返済に応じて少しずつ減っていき、時が経つほど相場価格からローン残債を差し引いた手残り金額が増えていくことになります。

例えば、購入してから15年後に転勤で家を売らざるを得ない場合、カウルのこうした機能を利用して、手元にいくら残るのかということを購入前に確認することができます。
将来的な推定価格を確認できることは、家を購入する場合の大きな判断材料となるでしょう。

さらに、賃貸でそのマンションを借りた場合と購入した場合とどっちが得なのかがわかる「カウル鑑定」という機能も付いており、こちらも購入の判断材料になるのではないでしょうか。

こうしたカウルの機能を活用することによって、お客様はこの物件を購入した方がよいのか、悪いのかの判断材料を得たうえで、提案された物件の中から好きな物件を選べるようになっています。

——お客様の評判はいかがですか?

針山社長:おかげさまで、お客様には大変ご好評いただいており、登録会員数は4万人を突破しました。
好評いただいている主なポイントとして、適正価格や推定価格以外にもお客様の希望条件を細かく設定することができる点が挙げられます。
例えば、駅名やマンション名を指定して検索できるのは当然ですが、公立小中学校の学区を指定して物件を検索することもできるのです。

そのほか、物件の価格が値下がりした場合、「値下がり通知」が即時届く機能も好評です。
お客様が購入を希望していた物件が、適正価格より200万高かったため様子を見ていたのですが、値下がりした瞬間に値下がり通知を受け取り、その日のうちに内見して購入することができた…という実際の事例もあります。

このように、お客様自身にとってピッタリの物件を機会損失することなく購入できるサービスであることが、カウルの価値といえるでしょう。

——カウルによる物件の提案後の取引は御社が対応するのですか?

針山社長:当社が仲介業務を行うわけではなく、当社と提携していただいている不動産仲介会社に送客します。
提携の不動産仲介会社は、当社のコンセプトやミッションに賛同していただいている企業であり、まだまだ加盟数は少ないですが今後はより提携会社を拡大していきます。

——カウルのネーミングの由来を教えてください

針山社長:家を「買う」と家を「売る」を合わせて、「カウル」としました(笑)
「買う」と「売る」を合わせたことには、将来的に家を買うのも売るのもこのアプリを通じてやってほしい…という想いが込められています。
また、カウルのロゴにドアが組み合わさっていますが、売ったり買ったりする様を表現しています。

<カウルのロゴ>

現在、売却のお客様と購入のお客様の割合は1:9であり、すべてお客様が居住用の中古マンションを対象としています。
お客様の属性は、30~40代のファミリー層のお客様が中心であり、主に5,000万円台半ばの中古マンションが取引されています。

5.カウル以外にも3つのサービスを提供しています

——カウル以外のサービスについて教えてください

針山社長:カウルのほかのサービスとして、「マンションジャーナル」と「カウルライブラリー」という2つメディアを運営しています。

マンションジャーナルは不動産の売却時・購入時に知っておきたい情報や人気マンションの分析記事を掲載しています。
例えば管理組合の方や実際にカウルを使ってマンション購入された方に、体験談などを取材しています。

カウルライブラリーはカウルに登録されているマンションの過去の売買事例や賃貸相場を掲載しています。
また、各マンションの設備や周辺に関する情報を詳細にまとめているメディアです。

いずれのメディアも、お客様が自分の希望やライフスタイルにピッタリの家を見つけられるようにお手伝いがしたい…と考えており、中古マンションを探すうえでマンションの選び方の参考となる情報を提供しています。

6.テクノロジー×デザイン×不動産の専門知識が当社最大の強みです

——御社の強みや他社との差別化について教えてください

針山社長:当社の一番の強みは、「テクノロジー」「デザイン」「不動産の専門知識」の3要素を社内に持っていることであり、これは他社にはない強みです。
当社は社内に多数のエンジニアが在籍しているため、システム開発のノウハウがあり、家を買ったり売ったりしたことがあるデザイナーも3名在籍しています。

みんな不動産業界を変えたいという想いを持って入社してきてくれているメンバーであり、「家を探しているお客様にとって、使いやすいモノを作ろう!」という志が一致していますので、チームワークも強固です。

——カウルのサービスの部分での差別化はありますか?

針山社長:わかりやすいものでは「仲介手数料半額プラン」があります。
不動産仲介会社にとって仲介手数料とは成功報酬のため、5物件内見して成約したお客様も20物件内見して成約したお客様も一律同じ仲介手数料報酬となり、実際の工数に対して見合わないケースもあります。

そこで、提携している不動産仲介会社ともデータを突き合わせた結果、取引全体の80~90%は内見数が5物件であることがわかりました。
中には20物件、30物件内見している方もいましたが、そういうお客様は成約率が低いというデータが出ています。

カウルでは6物件以内の内見で成約した場合、不動産仲介会社様も人件費等を削減できることから、仲介手数料を上限額の3%+6万円→1.5%+3万円と半額にする料金プランを2019年3月からリリースしました。
この料金プランはお客様に大好評をいただいており、おかげさまで登録会員数の増加にも寄与しています。

7.今後も、当社の目的である「住を自由に」を追求していきます


——不動産テック業界は参入事業者が多く、とても熱い状況ですね?

針山社長:たしかに不動産テック業界は競合他社が多い業界です。
しかし、不動産に関する情報やサービスを見える化して、データ分析を通してわかりやすい形にしていこう…という部分では、同じところを目指してやっているといえるでしょう。
競合他社はライバルではありますが、不動産テック業界が盛り上がること自体はいい流れだと感じています。

——コラボレーションやタイアップしている事業者はありますか?

針山社長:株式会社MFS様(https://re-terrace.com/report/mfs/)とは事業提携しています。
カウルの中にはMFS様のサービスが内蔵されており、お客様はいくらくらいローンが借りられるのかがわかるようになっています。
当社にとっても、お客様があらかじめ無理のない借入金額を確認できることはメリットであり、安心できる家探しができるため提携させていただいています。

——ハウスマートさんの今後の事業展開について教えてください

針山社長:繰り返しになりますが、当社のミッションは「住を自由に」ですので、これを実現できるかを今後も追求していきます。
そのためには、家を探している人とサービスの提供者である不動産仲介会社様の両者が幸せになれる仕組みを作っていくことが大事であり、どちらが欠けてもよいサービスとして機能しないと考えています。

そのためのツールがカウルなのですが、カウル以外にも両者が幸せになれるサービスをどんどん提供していきたいですね。

——最後にこの記事を読んでいる方々にメッセージをお願いします

針山社長:不動産は人生で一番高い買い物ですので、さまざまな情報を知ったうえで購入の決断をする方がよいでしょう。
今後は人口減や少子高齢化の影響もあるため、どのような不動産を購入するのかは、将来の人生に大きな影響を及ぼします。
ぜひカウルを活用して、適正価格や将来の推定価格を確認したうえで、みなさんが自分にピッタリの家を購入できることを願っています。

8.インタビューを終えて…

現在、不動産テック業界は群雄割拠の様相を呈しており、さまざまなサービスが生み出されています。
こうした動きが活発になればなるほど、不動産業界に存在するブラックボックスがなくなっていくのでは…という期待も持っています。

特にハウスマートさんは、針山社長の原体験から「住を自由に」というミッションを掲げていますので、今後も顧客目線のサービスを開発して不動産業界を変えていってほしいと思っています。
ハウスマートさん、頑張れ!
Housmart公式サイト

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