プレハブ住宅とは?扱うハウスメーカーや価格・特徴を解説!

住宅業界の方にプレハブ住宅という言葉の意味を尋ねると、ハウスメーカーとしてのダイワハウスや積水ハウスの名前を上げる方がいるいっぽう、南極観測の昭和基地で使用されたミサワホームの木質系プレハブ住宅を真っ先に上げる方もいるでしょう。

業界の方以外ですと、プレハブ住宅とは災害復興の際に建てられる復興住宅や、海外型のローコスト住宅をプレハブ住宅としてイメージする方もいると思います。

もちろんどれもプレハブ住宅という点では変わりはありませんが、本記事ではプレハブメーカーとしてのプレハブ住宅について取り上げてみます。

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プレハブメーカー以前のプレハブ住宅の歴史

日本初のプレハブ住宅のハウスメーカーが、賃貸住宅のCMなどでおなじみのダイワハウス(大和ハウス工業)だということは、皆さんは知っていますか?

ただ、プレハブ住宅の「プレハブ」という意味について理解するためにも、プレハブメーカー以前のプレハブ住宅の歴史にも少し触れておきますね。

国内初のプレハブ住宅は住宅営団の「木製パネル式組立住宅」

プレハブ住宅の「プレハブ」という言葉は、「プレファブリケーション(prefabrication)」という英語から来ており、それが日本語の「プレハブ」に訛って変化したのが今使われている「プレハブ」です。

また「プレハブ住宅」イコール「工業化住宅」と考えている方もいるでしょうが、「プレファブリケーション(prefabrication)」の正しい意味は「前もって作って(組み立てて)おく」こと。

つまりプレハブ住宅とは資材を納入する前に、工場であらかじめ組み立てたパネルなどを現場で建て込み構築していくタイプの住宅のことを指します。

日本でのプレハブの歴史は昭和初期にさかのぼり、ドイツのヴァルター・グロピウス(近代建築の四大巨匠の一人。「バウハウス」の創立者としても知られます)が提案した「乾式組立構造」が日本にも紹介されました。

これに触発され、昭和16年(1941年)に住宅営団が試作した「木製パネル式組立住宅」が日本初のプレハブ住宅といわれています。

その後も1946年に「工場生産住宅協会」によって「木製パネル式組立住宅」が提案され、1947年には戦災復興院が、学会・業界の協力を得て「簡易コンクリート造住宅基準」を作成します。

民間初のプレハブ住宅「パイプハウス」は稲や竹をヒントに開発された

1955年には、5年前に起きたジェーン台風の災害時の強風にも折れなかった稲や竹をヒントに開発された鋼管構造の規格型仮設建物として、大和ハウス工業から「パイプハウス」が発売されました。

「パイプハウス」は同社の創業期を記念する工業製品で、当時の国鉄の倉庫や1956年には富山県立山市の黒部川第四発電所、通称「黒四ダム」工事現場の宿舎にも採用されます。

その後も伊勢湾台風の応急仮設住宅としても「パイプハウス」は活用されますが、実用的な利用を前提に発展したプレハブ住宅が、注文住宅で一時代を築くようになるのですから、プレハブ住宅の発展の歴史は興味深いものがあります。

また大和ハウス工業は「3時間で建つ11万円の子ども部屋」として大ヒットした、プレハブ住宅の原点、「ミゼットハウス」を1959年に発表します。

代表的なプレハブメーカーはどこ?

プレハブ住宅は下記の4タイプの工法に大きく分かれます。

1.鉄骨系 2.木質系 3.ユニット系 4.コンクリート系

ここでは、4タイプの工法からそれぞれの工法を代表するプレハブ住宅メーカーを紹介します。

プレハブ住宅メーカーの坪単価について

住宅の坪単価は1・2階の面積比率、出隅(入隅)の数、床面積の広さで大枠は大体決まっていきます。

そしてプレハブ住宅メーカーの坪単価はメーカーごとに大きな違いはなく、おおよそ60万円台から70万円台の範囲で大体収まってくるようです(カーテンや外構等は含みません)。

ただ例外として、一部のメーカーでは坪単価が80万円程度になるところもありますし、コンクリート系プレハブ住宅などは90万台というところありますので注意してください。

ダイワハウス(鉄骨系プレハブ)

ダイワハウス(大和ハウス工業)は1955年(昭和30年)に創設された日本を代表するプレハブメーカーであり、ハウスメーカーとしては1位の売上高を誇ります。

ダイワハウスグループでの展開として、近年ではアジアを中心とした海外戦略にも力を入れており、ベトナムの「ロンドウック工業団地」の開発やインドネシアの「ダイワ・マヌンガル工業団地」な開発にも参画しています。

住宅事業では「D-room」でお馴染みの賃貸アパート事業にも力を注ぐいっぽう、注文住宅(戸建)分野でも「xevoΣ(ジーヴォ)」を中心とした高品質な注文住宅を幅広く展開しています。

またダイワハウスといえば鉄骨造のイメージが強いのですが、「ジーヴォ」ではほぼ全ラインナップに、木造軸組構法のシリーズを合わせてきています。

なおシリーズ名は「GrandWood(グランウッド)」と言い、このシリーズも40年の長期保証に対応しています。

なお、「ジーヴォ」の断熱仕様は硬質ウレタンフォームの外張り断熱を基本とし、地域によって(またユーザーの要望によって)はこれにグラスウールの充填断熱も付加できるようです。

つまり「ジーヴォ」はダブル断熱仕様です。

それにしても、ダイワハウスのように外張り断熱を標準に設定にしているハウスメーカーは、かなり少ないケースかもしれません。

積水ハウス(鉄骨系プレハブ)

積水ハウスは言わずと知れたプレハブメーカーの老舗ブランド。創業は1960年です。

グループの売上高はダイワハウスには及びませんが、累積建築戸数ではハウスメーカー業界ではナンバーワンの実績を誇ります。

そのためプレハブ住宅というより注文住宅のイメージが、積水の建てる家からは感じられます。

積水ハウスのブランドは鉄骨1・2階建て用でISシリーズ・Beシリーズでも知られる「ユニバーサルフレーム・システム構法」をはじめ、鉄骨3・4階建て用の「βシステム構法」と木造構法の家「シャーウッド構法」の3つに区分けされますが、構法ごとからさらに多数のブランドに分かれています。

これらのブランドは施主が前もって指定もできますが、プラン打ち合わせの結果で指定ブランドが決まることのほうが多いようです。

それだけ積水の家は、プレハブ住宅でありながら設計本来の自由度を大切にしているのでしょう。

そのため、在来工法のメーカー(住林や東日本あたり)を検討するユーザーが、積水の住宅を検討するケースはめずらしくありません。

なお、積水ハウスの断熱仕様について、知り得る範囲で付け加えますと、断熱工法は充填断熱で、断熱材は繊維系(高性能GW16k)の断熱材を使用しているようです。

全国展開しているハウスメーカーとしては、標準的な仕様と言えるでしょう。

ミサワホーム(木質系プレハブ)

ミサワホームは日本初の木質系プレハブメーカーとして1962年創業しました。

その後の活躍ぶりは多くの住宅ファンに支持され、一種憧れの的にもなったミサワホームの家でしたが、バブル期の事業多角化が経営に影を落とし、2004年には産業再生機構から支援を受けることになりました。

そして2017年にはトヨタホームがミサワホームを連結子会社化し、ミサワホームはトヨタホームの支援を受けながら事業の再建を図っています。

ミサワホームの本来の力は、デザイン力や耐震性を武器とした注文住宅において発揮されます。

とくに大収納空間が設置できる「蔵のある家」シリーズやテクノロジーを駆使した「GENIUS」は今も安定した人気を誇ります。

ミサワホームの底力に私たちも期待しましょう。

なお、ミサワホームの一般的な断熱仕様を把握する範囲で付け加えますと、壁が高性能グラスウール16k品(厚さ90mm)となっています(壁の施工厚90mmというのは使用する規格材の関係でしょう)。

ミサワホームの住宅は気密性能が高いことでも知られているため、この仕様でも十分いけるのでしょうが、寒冷地での断熱仕様はもう少しアップすると思われます。

セキスイハイム(ユニット系プレハブ)

セキスイハイムは積水化学工業の住宅カンパニーのブランドとして存在するプレハブブランドです。

ちなみにセキスイハイムの最初のモデルであるM1が発表されたのは1970年の大阪万博の年ですから、ハイムブランド創設は60年代後半と考えて良いでしょう。

なお、積水ハウスは積水化学工業から分離しており、セキスイハイムは積水ハウスの関連会社ではあるものの、両社は実質的な別会社になるようです。

セキスイハイムのイメージは、ボックス型ユニットに象徴される鉄骨ラーメン構造のプレハブ住宅で、屋根の形状原則的に陸屋根型のフラットな形状です。

この屋根型は豪雪地帯では一般的な無落雪屋根と非常に似ていることから、北東北や北海道では以前からセキスイハイムの家は人気があります。

また同ブランドから派生した「グランツーユー(セキスイハイムの木の家)」という新ブランドでは、ツーバイフォー型の木質系プレハブ住宅を販売しています。

とくにツーバイフォーよりツーバイシックス型ユニットは、規格材が幅広になり壁厚が多く取れることから断熱性能が確保しやすく、そのうえ耐震性にも優れています。

今後はハイム本体のユニットだけではなく、「グランツーユー」のユニットにも注目が集まるでしょう。

セキスイハイムの一般的な断熱の仕様は、壁は高性能グラスウール16k品(厚さ100mm、「グランツーユー」は140mm)の充填断熱となるようです。

大成建設ハウジング(コンクリート系プレハブ)

大成建設ハウジングは、スーパーゼネコン5社(大成建設以外に大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店があります)の一角を担う大成建設の住宅部門を子会社化して設立された住宅会社です。

大成建設ハウジングはゼネコン直系の住宅会社に属し、厳密にはハウスメーカーと言えないかもしれません。

ただ、コンクリート系プレハブ住宅を扱う会社が限られてくることもあり、ここでは同社を紹介します。

大成建設ハウジングは1997年に設立され、正式に現在の社名に改められたのは2006年です。

しかし大成建設ハウジングが大成建設の住宅部門だった1969年に鉄筋コンクリート住宅「パルコン」の販売を開始していて、実質的にこのプレハブ住宅を同社のメインブランドとして現在も引き継いでいます。

ただし鉄筋コンクリート造はいくらプレハブ住宅とは言え、他の3つの工法と比較すると限られた棟数しか作られていないこともあり価格は高目です。

ちなみに大成建設ハウジングの坪単価は、ビルトインガレージ込みの3階建てのプランで90万円台です(標準工期は150日)。

現場で躯体をつくるRC造の平均的な坪単価は100万円を下りませんから、それよりは安くなっています。

ただ大成建設ハウジングの「パルコン」は、プレキャスト方式を採用した品質の高い鉄筋コンクリート系プレハブ住宅を提供する大手ブランドです。

管理技術の確かさから、高性能なRC住宅を作り出していますし、何よりプランもバリエーションが豊富です。

なお大成建設ハウジングでは、特別仕様でローコストな坪単価(54.6万円より)で商品提案も行なっています。

プラン内容は多少制限を受けるでしょうが、RC住宅好きにはとてもお買い得な価格だと思います。

プレハブ住宅の特徴と注意点

それでは最後にまとめとして、プレハブ住宅の特徴と注意点について触れておきます。

プレハブ住宅は品質が安定している

プレハブ住宅の特徴として誰もがあげることが、つくられる住宅の品質が非常に安定していることです。

理由は簡単で、可能な限りの工程を工場でつくり込んでしまうからです。

外壁はもちろん、断熱材の施工も工場で行いますので、現場施工でありがちな断熱材の欠損も起こりません。

プレハブ住宅は工場で作られた床、壁、天井のパネルを現場で組み立てますので、大工や各職人の作業負担は大幅に削減されます。

当然ながら完成した住宅の品質は非常に安定します。このことはプレハブ住宅の利点と考えていいでしょう。

プレハブ工法は工期が短い

同様に、ほとんどの工程を工場で行うプレハブ工法は、一般的に工期が短くなります。

木造在来工法の平均的な工期が大体3ヶ月はかかるとすれば、プレハブ住宅は2ヶ月少々で竣工までこぎ着けます。

プレハブ住宅は価格が高い?

プレハブ工法は工期が短く済み、ほとんど部材はメーカー独自でつくられたものですから原価は想像以上に安くあがっているはずです。

それでもプレハブ住宅の坪単価(建売を除く)は60万円から70万円程度で、この単価は20年間ほぼ変わりません。

プレハブメーカーは一般の住宅会社にくらべて、利益率が高いと考えられます。

しかし、プレハブ住宅が提供する付加価値が実態に見合わないものだと、ユーザーはいつかかならず離れていきます。

プレハブ住宅のメーカーはそれを忘れることなく、地道な販売活動を進めてもらいたいものです。

まとめ

プレハブ住宅はメーカーの数も多く、ハウスメーカーの中心を担う会社が多く集まっており、その動きから目が離せません。

今後も機会があれば、プレハブ住宅メーカーについて記事を上げていく予定です。

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